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裁判にはどれくらいの時間がかかるのか

裁判所が統計を出していますが、通常の事件だと、平均して8~9か月といわれます。
しかし、それは、前回説明したように、和解で終わった事件も含めた平均です。
判決まで至った事件についてみると、平均は18か月とされています。

8~9か月でも長いと思いますが、18か月はやはり長すぎます。
そこで、何とか早く進めようとは思うのですが、相手があってのことですから、いくら準備して裁判を始めても、思いがけない言い分や証拠が出てきたりして、反論のために時間がかかるのもやむを得ない場合があります。こちらがいくら準備していても、相手方の準備が十分でなく、余分に期日を重ねる場合もありますしね。

交通事故に限った統計はないようですが、私の感覚からすると、6か月から12か月というところでしょうか。
訴訟前の損保会社とのやりとりで、争点が明らかになっていて、その争点に関するこちら側の考え方をしっかりまとめていれば、3~4回の期日で争点の整理は終わります。そこで、裁判所から和解案が示され、すぐに和解という流れだと、最短6か月くらいで終わることがあります。
これに対し、医学的な争点が争われる場合だと、診療録の翻訳、医学的な主張の応酬に時間がかかり、争点の整理に6~8回の期日を要するという感じがします。その後、裁判所から和解案が示され、和解するとしても、12か月くらいはかかるのを覚悟した方がよいと思います。

それでも、原総合法律事務所で受任している事件の進み方は、早い方だと思います。
裁判の準備の段階で、争点を十分検討し、裁判例や文献を読み込み、争点に関する意見をまとめておけば、裁判が始まってからの進み方が早いのです。
裁判を起こすとき、最初に出す書面を訴状といいますが、この訴状と最初に出す書証だけで、勝訴できるだけのものを出してしまうのが理想です。