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労災保険を使うメリット-自由診療の場合

労災保険を使うメリットとして、自由診療になって治療費が嵩むのを抑えられるというメリットもあります。

そもそも、自由診療の説明から必要でしょう。
健康保険を使うと、同じ診療を受けると、同じ治療費になります。診療の内容ごとに点数が決まっていて、1点あたり10円と決まっているからです。これを保険診療といいます。
これに対し、医療機関が、治療費を自由に決めていいのが自由診療です。といっても、交通事故の怪我に対する診療は、健康保険を使う場合と変わらないことがほとんどですから、結局は、1点あたり10円というのを、20円にしたり30円にしたりします。
自由診療だと、治療費が2倍になったり3倍になったりするわけです。

そして、多くの医療機関では、交通事故の患者が黙っていると、自由診療の扱いにして、損保会社により高額の治療費を請求します。
特に、加害者が任意保険に入っていなかったりすると、高額の治療費で自賠責の限度が使われてしまい、被害者に直接支払われる額が減ってしまいます。

これに対し、労災保険を使うと、1点12円に決まっているので、健康保険を使う場合に比べると1.2倍ですが、自由診療よりは、治療費を抑えることができます。
その結果、自賠責の限度にも余裕が出て、自賠責から支払を得られる額が増えることになります。

と説明しましたが、1点何円かという問題だけでいえば、自由診療で1点12円とすれば同じ結果ですし、健康保険を使えば、もっと有利なわけです。
そして、多くの整形外科医が、交通事故の場合、1点12円で足並みを揃えている地域も、実はあるのです(長崎はそうです。)。