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もう一度、椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアについては、あまり嬉しくない病名、症状名として、以前、2回に分けて、簡単に取り上げたことがありました(→1回目2回目)。

その後も、相変わらず、頚部や腰部の神経症状(痛み、しびれなど)が続いている被害者には椎間板ヘルニアの所見のある方が多いので、もう一度、椎間板ヘルニアについてまとめておこうと思います。

まず、椎間板ヘルニアがどんな病気だったかの確認です。

背骨(脊椎)は、椎骨という骨と、椎骨と椎骨をつなぐ椎間板とからできています。
椎間板は軟骨でできていて、椎骨をつなぐクッションの役目をしています。もう少し詳しくいうと、腺維輪という硬い軟骨の囲いの中に柔らかい髄核という軟骨が入っています。

この椎間板が押しつぶされて、膨れあがってきた状態を「椎間板膨隆(ぼうりゅう)」といい、髄核が腺維輪を破ってはみ出した状態を「椎間板ヘルニア」といいます。
椎間板ヘルニアになると、はみ出した部分が神経を圧迫して、痛みやしびれが出てきますし、ひどい場合は麻痺も現われます。

ちなみに、背骨(脊椎)は、上から頚椎、胸椎、腰椎、仙椎といいますが、実際に椎間板ヘルニアが問題になるのは、頚椎と腰椎です。胸椎にも椎間板ヘルニアはあるのですが、極めて稀だとされています。

頚椎は7つあり、上からC1~C7と表わします。
腰椎は5つあり、上からL1~L5と表わします。
椎間板については、例えば、C3とC4の間の椎間板をC3/4というように表わします。