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後十字靱帯損傷-きちんと診断してもらうために

後十字靱帯損傷は、珍しく、症状も軽いことが多いので、見逃されることが結構多いといわれます。
とはいっても、疼痛や不安定性といった後遺障害が残ることがあります。
そこで、後遺障害診断書を書いてもらい、後遺障害の認定を取ろうとしても、診断名が膝打撲だったり、膝関節捻挫だったりで、画像所見もないと、せいぜい「局部に神経症状を残すもの」として14級9号でしょうか。

でも、後十字靱帯損傷と診断がついて、徒手不安定検査や画像所見があると、疼痛でも「局部に頑固な神経症状を残すもの」として12級13号にあたる可能性が出てきますし、膝関節の不安定性(動揺関節)でもっと上の等級にあたる可能性も出てきます(→こちら)。

きちんと後十字靱帯損傷の診断を受けることが重要ですが、見逃されやすいけがなので、膝の外傷を専門にしている整形外科を受診することをお勧めします。「長崎 整形外科 膝」といったワードでウェブ上で検索してみてください。

脛骨(すね)の前を強く打つ事故で、膝に腫れ(腫脹)が出てきて、痛みが強ければ、このけがを疑う必要があります。
医師は、立て膝させて、膝の下の様子を見ます。立て膝の状態で、重力で脛骨(すね)が下(後方)へずれ、膝の下が凹んでいたら、後十字靱帯損傷の疑いといわれるでしょう。「gravityテスト」といい、膝の下が凹んでいるのを「sagging徴候」といいます。
さらに、MRIを撮って、確定診断しようとされると思います。
その上で、後十字靱帯損傷と診断されれば、後遺障害の等級も、きちんと認定される可能性が高くなります。